简介:本稿は、日本語における「XはXで~する」という構文が、自同表現(トートロジー)を基本とした構造であることを主張する。この構文では「X」の立場や場合が焦点化され、「(ほかのものはともかく)Xについてどうかいえば」というような意味となる。この構文に関連して、「それはそれで」のような表現も事態や情報を改めて対照するものとして位置づけられる。
简介:中国と日本の言語学界においては、中日同形語が意味用法の相違から同形同義語(Same)、同形異義語(Differance)、同形類義語(Overlap)など三つの種類に分けられるのが一般的な見方である。大まかに見てこういった分類は間違いがないようであるが、中日同形語の意味用法の相違を深く追究すれば、意味用法のまったく同じ同形語がないくらい少なく、同形類義語も意味用法の相違に差があることが分かる。中日同形類義語は意味用法相違の大小によって、同義と異義を両端とした一本の連続的な直線に並べられるといっていいくらいである。本研究では中日対訳コーパスを利用して中日同形語のこのような特性の証明を試みた。
简介:中国語は「意合」をメインにする言語で、日本語は「形合」を中心とする言語である。ということは日中両語の複文の対照研究をするにあたって中国語の無標複文は無視できない存在である。今回の対訳例の調査で分かったことは次の三点に纏めることができる。第一に、ト条件文中訳文での無標複文の割合は6割強で、自然言語としての中国語無標複文の比率7割強に近い。そのうち動作の連続を表す場合は無標形式が最も多く用いられる。第二に、ト条件文のメイン用法はアクチュアルな事態連続を表す「連続?発見?契機」であり(78.2%)、その7割弱が中国語では無標複文で表す(68.2%)。第三に、ト条件文は全体的意味として中国語の'一p,就q'に一番近いが、そのほかに'知觉动词'は「発見」の場合に用いられる形式である。また、'p时,q'と'p后,q'はアクチュアルな「連続?発見?契機」の意味を表すのによく使われる形式である。
简介:摘要:本文在中日对译语料库的基础上,系统分析了表示程度意义的中日指示词“こんなに/そんなに/あんなに”和“这么/那么”的对译情况,分别从“全部对应”、“部分对应”、“零对应”三个方面进行了考察。其中“部分对应”会选用其它表示程度的指示词,“零对应”不直译为指示词,而是倾向于选用表示程度的副词,并且“零对应”的特点是使指示对象焦点化,达到凸显的效果。